「帰ってきた時効警察」。
こういうドラマだったんですね!!
先入観から,時効警察でオダギリジョー演じる霧山修一郎は,かなりの変わり者だと思っていたんです。
時効になった事件について調べるのが趣味だなんて,確かに結構な変わり者ではあります。
だけど,時効警察には霧山修一郎を遥かに超える変わり者…面白者?が溢れているんですね。
時効警察が始まった最初から思わず笑いをこぼしてしまいました。
何ですか?あの鳥の鳴き声。
しかも最後まで引っ張る,引っ張る…。
本当なら「もういい加減,鳥の鳴き声はいいよ!」となるところですね。
だけど不覚にも最後の最後まで,鳥の鳴き声が出るたびに笑ってしまいました。
金欠のために,時効になった事件を調べるという趣味ができなくなった霧山修一郎。
オダギリジョー演じる彼が,「ひょんなことから大金を得る」ということは知っていました。
でも「ひょんなこと」って…?
そういうことだったんですね(笑)
競馬ですか!
しかもイカの足が決め手ですか!!
時効警察らしい展開ですね。
やっぱり帰ってきたようです,時効警察。
やりますね,新人・むかで…,いえ,まかで。
これをきっかけに,競馬ではイカが売れ始めるんじゃないでしょうか?
そして,イカの足にすがる人が急増するんじゃないでしょうか?
そんなわけないか。
とにもかくにも,めでたく大金を手にした霧山修一郎!
早速趣味を再開。
いやぁ~,ここでもいい味を出していますね,温水洋一さん!
いい意味で,ハマり役です。
時効警察に溶け込んでいる気がしました。
クタクタになったランニングシャツというのが,またいいです。
冤罪をかけられているのに,堕落した生活を送りながらも,心が落ち切っていないところがいいです。
ひねくれていませんし。
麻木久仁子さんもかっこよかったです。
彼女のキャスター役も似合っていますね。
一度嘘をつくと,その嘘を隠すために,また別の嘘をつかなければいけなくなる。
どこかで腹を決めて,実は嘘だったんだと明かせてしまえば楽になるんだけど,そうもいかない。
今まで築き上げたもの全てを失ってしまうリスクが伴いますから。
たとえそれが嘘によって築き上げた「偽り」だったとしても,失うのは怖いでしょう。
だから嘘に幾重も嘘を重ねてきたんですもんね。
嘘の雪ダルマになってしまったという彼女に,共感できた人も多いんじゃないでしょうか。
嘘は魔物です。
一度とりつかれたら,なかなか追い払うことができません。
時効警察は笑いばかりのドラマかと思いきや,意外なところで時効警察からひとつ学んだような気がします。
恐るべしですね,時効警察。
帰ってきた時効警察。
次回への期待も高まります。